単行本

きみのとなりで眠りたい
きみのとなりで眠りたい (C)2003 角田緑・二見書房	二見書房二見シャレードコミックス
	2003年2月28日初版
	ISBN4-576-03002-7
	*あらすじ*
	1人暮らしをはじめた大学生・裕人。鍵開けを特技とし、「布団が無い」と言っては毎晩侵入してちゃっかり同衾する隣人の高須に迷惑しつつも、いつの間にかそのペースに巻き込まれて… お隣さんシリーズ待望のコミックス化！
*感想*
出ました、角田先生の初コミックス! 。・::・°'★,。・::♪・°'☆ とある理由から、他人に対してかたくなに心を閉ざした裕人。そんな彼と毎晩ぬくもりを確かめ合う（笑）高須は、持ち前の大らかさ…というか無造作というか大雑把というか、しかし確かな優しさで、針金でこじ開けた家の鍵とは対照的に、裕人の心の扉を優しく開いて行きます。第1話掲載から最終話までの期間が5年、2話で一旦話が終っている為、3話との間が3年のブランクということで、最初と最後ではかなりキャラクターの性格他、多々変わってきているところがあるのですが、何しろ高須に心を開いた後から急激に素直になった裕人君、むしろ初々しくて可愛いのでス♪ 素直になった裕人君の前に爆弾を投げ入れた新キャラ・ニーナ君他、裕人の兄的存在で愛しの苦労人・肇さんや、第1話から登場している美貴ちゃんなど、脇キャラも美味しいです。番外編と描き下ろしは肇さんの話（…だよね、多分…）ですが、特に描き下ろしの肇さんの表情にきゅ～(^^) 惜しむらくは、せっかく可愛い動物たちの出番が少なかったことかな。リカちゃんとトリさんは表紙にご登場でしたが。 …正直、このシリーズの続きが読めると思って無かったので、続編掲載の報を聞いた時にはびっくりしたのですが、肇さんとニーナの事を考えるとやっぱり続き描いていただいてよかった♪ 角田先生ありがとうございました! （読書日記2003/03/06より）以下、雑誌掲載時の感想。。・::・°'★,。・::♪・°'☆ きみのとなりで眠りたい二見書房「コミックシャレード」vol.5 非常にツボ！高須が、閉ざされた扉と共に裕人の心の扉を開いていくさまに、じんわり暖かさが染みてきます。ラストページのモノローグ＆裕人の表情、そんなシーンじゃないのに涙が出ました。ああ、何でこれがコミックスにならないのっ！となりにいること二見書房「コミックシャレード」vol.7 「きみのとなりで眠りたい」続編。合いの手が入って一歩進むお話。肇氏が出てきて、｢まさか安易な三角関係に流れるんでは…！｣と心配したのですが、そんなこともなくて(＾。＾;)ホッ。きみがとなりにいてほしい二見書房「Charade」2002年5月号超☆待望の高須＆裕人シリーズ第3弾。1999年コミシャレ以来なので約3年ぶり！！ですか。裕人の相変わらずな人慣れてなさがかわいい～♪ なんかまたイイところで肇さん登場ですね(^_^)…To be contenuedということで、次号が楽しみです。きみがとなりにいてほしい二見書房「Charade」2002年7月号 …（余韻にひたひた中）… 「恋人距離」って言葉がありますよね。イロイロする為には勿論その距離を越えなければならないわけですが、それナシでも、ただお互いの傍らが一番気持ちいいっていうのは理想だなあ。毎回なんだか気の毒な肇さん。実はすごく公正な人なんだと思います。身内を心配する気持ちから険のある態度を取りこそすれ、裕人のことは勿論高須のことも、けして不当な非難とかはしてないんですよね。ちゃんと高須にも、裕人を隔離する理由とか自分が保護してる事とか告げてるし。これから、ますます眉間のしわが増えそうで気の毒ですが（笑）こんな人に心配してもらえて幸せだね、裕人(^.^) そして羊は迷走する二見書房「Charade」2003年1月号お隣さんシリーズ番外編。肇さん視点です♪ 　大方の方が予想していたのでは…な、ニーナ君がらみのお話でしたが、読後第一の感想が「肇さんにホモは似合わない…」だったってのはどういうことよ? 　でも本当に、もうちょっと年がいってから、年の離れた、でも姐御みたいな嫁さんもらって、子供は嫁さん似と裕人似が3人以上、いつも眉間には皺一本（以上でも以下でもダメ）の、にぎやかで幸せな暮らしをおくって欲しいと思うのです。　スゲー思い入れ込みだ… 　なんだか妙な感想になったなあ。　ついでにもいっちょ。裕人が出てきた時に、すごい懐かしい気がしたのですよ（爆）2カ月しか開いてないのに… 　何でかな、と思って考えてみたんですが、私の中で彼らのお話は完璧に「終わってしまったから」のようです。　過去の人…と言うとものすごく聞こえが悪いですが(^^; 　何と言うか、他の作品に関してもそうなんですが、角田先生の作品の登場人物って、幸せになってる以外の「その後」を想像できないんですよね。v 　完膚なきまでのハッピーエンド。おとぎ話のような先の見えないその場限りの幸せではなく、ずっと続いていくと信じられる… 勿論、生きていく上で、まったくの平坦な人生ってのはないですが、でもこの2人なら絶対ダイジョーブ!!と思える安心感。　変な喩えですが、ホントに仲のいい友達って、環境が変わって少々疎遠になった後も、何かあったら絶対連絡くれる、頼ってくれる筈だから便りのないのは元気な証拠って信じられる、そういう感覚かな。＜よくわかりません… 　だから、先生の作品であまり続編が読みたいと思ったものはないような気がします。でも、決して続きを読みたくない、という訳ではなく、このお隣さんシリーズのように、続きに出会えれば「わー、元気だった!?久しぶりだねッ！」と素直に再会を喜べるんですよね。　…それって実はものすごくスゴイ事だよな、と思います。　思い切り脱線しましたが、とにかく良かったです!月下旬にはコミックスが出る予定らしいので、早くまとめて読みたいなあ～♪ 　ニーナ君もいい子だね。君の幸せを祈る! (2003/1/15)
本屋さんでGO!
	マガジンマガジンJUNEコミックス
	2003年11月15日初版
	ISBN4-89644-044-7
	*あらすじ*
	中堅出版社・PPC出版の営業・高橋は某大型書店の係長・佐藤さんに激烈片思い中。クールな佐藤さんに愛の暴走特急・高橋の思いは届くのか!?
*感想*
知る人ぞ知る、「本屋さんでGO!」がとうとうコミックス化! 　高橋・恋の目覚めから一応ひと段落の描き下ろしまでのメインストーリーはもちろん、同人誌発表作、雑誌の投稿募集ページまでありーの、カバーを外せばカバーに連動した四コマがありーの、挙句はアンケート葉書の切手欄までお楽しみが一杯の、お得な一冊です。　話ごとの感想は雑誌感想のほうで書いてるので割愛しますが、通しで読むと高橋のジレジレ感が一段と増していい感じです（笑）　描き下ろしは、珍しく佐藤さん視点。大変シリアスでヲトメな佐藤さんにときめく事間違いなし！以下、雑誌掲載時の感想。。・::・°'★,。・::♪・°'☆ 本屋さんでGO!* マガジンマガジン社「小説JUNE」1999年4月号No.106 知る人ぞ知る某大型書店(笑)店員の佐藤さんと、ＰＰＣ高橋の、小さな恋の物語。この号の特集が「恋の下克上｣だったせいか、高橋にまだ佐藤さんに対する抵抗の気配が見うけられます。無駄な足掻き～(笑) 本屋さんでGO! 2 マガジンマガジン社「小説JUNE」1999年11月号No.113 高橋の場合、下克上というより単なる暴走でしょう。しかしオイシイです!佐藤さんほだされちゃってます! がんば～れ×３高橋～♪（by爆風スランプ）ブラザー･ステップ･ブラザーマガジンマガジン社「小説JUNE」2001年6月号No.132 本屋さんでGO! 5 同人誌の方で初登場した佐藤（弟）、商業誌デビュー！待ってましたァ！！いいキャラクターだなぁ♪ 相変わらず暑苦しい高橋ですが（笑）回を追うごとによゆーをかましてくれるようになってきましたね。エーコラァ。佐藤さんの切ないお顔が絶品です。今回、ライバル特集という事でしたが、今後ベクトルが変わったライバル関係になっても面白いのでは…と思いました。というか、こうくるとは思ってなかったんだな。ヤられた…！o(＞＜)o 投稿募集マガジンマガジン社「小説JUNE」2001年12月号No.138 まんまです。小説JUNEこれからの投稿募集ページのカット。募集中のテーマが『兄弟』ということで、お馴染み佐藤ブラザーズの１ページ漫画仕立てなのですが…爆笑です～！！なんでそこにいるんだ、弟ッ！オネスティマガジンマガジン社「小説JUNE」2002年4月号No.141 　本屋さんでGO！6「オネスティ/角田緑」　佐藤弟視点の初の長編。高橋があんまり出てこないのはちょいと寂しかったですが、今までの本GO！とちょいと毛色の違う、けれどいかにも「角田先生らしい」お話でした。　私的には、角田先生の書かれるストーリー漫画は、よく言えばオーソドックスである、つまりわりと見たような展開が多いと思ってます＜暴言　駄菓子菓子。ストーリーの目新しさや奇抜さだけが作品の美点足り得る訳でなし。むしろ、王道の物語をいかに印象的に、面白く読ませるかこそが作家の力量であり、角田先生はその点ではとても上手いのでは。　ちょっとしたシーンやコマ割り、独特のテンポに、分っていながら泣かされちゃったぜ、って感じです。　ことに、後半部分…佐藤兄弟の表情が逆転する印象的な大ゴマの後の佐藤さんの台詞だとか弟くんの行動だとかはもうすんごいツボ！でした。 (2002/3/23読書日記より) とりあえず、鈴木さんの今後の検討を祈る！あなたをもっと知りたくてマガジンマガジン社「小説JUNE」2002年12月号No.145 本GO! 7 編集さんがつけたのでしょうか、このタイトル。思わずカラオケで薬師○ひろ子を熱唱するPPC高橋が脳裏に浮かんでしまいました（爆笑）お酒を飲む佐藤さん。あまりたちの悪い飲み方ではありませんが（いや、ある意味最悪か…罪作りなんだから(^.^)エヘッ）心配だよねえPPC、高橋?（￣ー￣）ニヤリッ GO STARLIGHT マガジンマガジン社「小説JUNE」1998年11月号No.101 サッカーものですが、バスケに置き換えたらそのまま仙越？みたいな（笑）はじめて読んだ角田作品でござる。
アイはどこいった？
アイはどこいった？	フロンティアワークスダリアコミックス
	2005年7月20日初版
	ISBN4-86134-084-5
	*あらすじ*
	製薬会社に勤める高山は、普段目の保養にしている同期のデキる男・石川に、偶然ゲイであることを知られてしまった上、仕事のトラブルで苛ついている石川に強姦されてしまう。　しかし、そんな石川にかえって親近感が湧き、身体だけの関係を続けることになってしまうのだが… 　表題作の他「3月革命」、描き下ろし「アイはどこにあった？」収録。
*感想*
ドキドキサラリーマン漫画、待望の単行本化。　傲岸不遜でタラシで鬼畜、仕事だけはできる攻め・石川ですが、こと恋愛に関してはとんと疎そう…ヤりたくなったらイケイケ押せ押せ、なんでやりたいのかなんて考えないタイプですね。　一方高山は、やられちゃった、許しちゃったで解るように、かなり柔軟です。が、遊んでるっぽい割には結構な一途さんで、本当は恋愛に臆病なタイプ。　相性バッチリな身体の関係だけが先行してしまい、言うなればフライングして遙か先に暴走してしまった石川と、一生懸命ブレーキをかけてかけすぎてしまった高山の心が、様々なエピソードを経て互いに近づいていく過程に、ドキドキします♪ 　しかし石川…雑誌で読んでいた時も思ったけど、おまえやっぱりアホだろう（笑）描き下ろし漫画、率直にも程があるよ… 　同時収録の「3月革命」は、高校生で幼馴染みの話。　珍しい関西弁が印象的です。さわやかだ… 　全然関係ないんですが、表紙の角田先生の名前の後ろに四つ葉のクローバーがあるのがなんか可愛い♪ 以下はおまけで、雑誌掲載時の感想です。。・::・°'★,。・::♪・°'☆ アイはどこいった？2* MOVIC Daria Vol.27　2004年夏号　探し物はなんですか～♪なんと今回フルカラーの扉付き！キャンディカラーの矢印にスーツのギャップが可愛い(^o^) 　身体から始まる恋もある…というよりもむしろ、お互い不器用すぎて自分の気持ちがわかってないだけで、既にラヴラヴ感のある石川＆高山。　前作の事件の後に、事件の事は勿論ですがそれよりも互いの仕事ぶりを意識してしまうというのがなんとも微笑ましい。　「お前ホントはアホだろう」と突っ込みたくなるほど率直な石川の求愛（？）に、遊びなれているはずの高山がドギマギするさまが妙にドキドキです。　掲載未定ながら続編もあるようで、「次こそは決めます」との角田先生のコメントが嬉しいですね♪ 　東医大にくいこめるかどうか…めっちゃ気になります！ 3月革命 MOVIC Daria Vol.18　2002年春号待望の新作。や、ホント～～にひっさびさの新キャラ。本GO！キャラ初登場以来…と言う事は約3年ぶり？もうカ～ワ～イ～～ッ!! タイトルのとおり高校卒業に関わる幼馴染の2人の物語なのですが、君たちちょおウイウイしすぎ。「初々」っちゅーよりもう「愛い愛い」ってかんじでんがな☆（゜oﾟ(☆○==( ﾟοﾟ)ｏﾄﾞｶｯ! さっちゃんが見た目通りバカっぽいのは勿論ですが、大輔の一見爽やか賢そうでおバカなところがたまりません。高校生って感じ。幸せになれよッ! 完全に余談ですが、大輔の外見激好みです。（ブログ2005/07/28より）